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高感度肉薄NMRサンプルチューブ

肉厚:021mm Ultra Thin Wall 材質:ASTM Type1 ClassA

試料管の肉厚を薄くすると感度が上がります。理由は3つあります。

(1)試料の体積が増加した結果
(2)試料が検出コイルの高感度部分に近づく効果
(3)ガラスの磁化率の影響が少なくなるため、分解能があがる効果

 肉薄になると試料量が増える以上の効果が期待されます。測定磁場が高くなればなるほど、3番目の効果は無視できません。しかし肉厚は薄くなるだけ機械強度が低下し、破損しやすくなります。この大きな欠点が普及を阻害していました。今度発売するシゲミの高感度肉薄NMR試料管は問題を完全に解決しました。
検出コイルの近傍だけを肉薄にした結果、標準試料管とまったく同じ感覚で取扱いが可能です。

高感度肉薄NMR試料管の性能を完全に引き出すには若干の注意が必要です。

(1)試料が検出コイルに近くなるので、標準試料管とTuningやMatching位置がかなりずれる可能性があります。
(2)溶媒の種類にもよりますが、とくに水溶液の場合、90パルス幅がかなりずれます。
(3)シム位置が同じ溶媒でも試料によって大きくずれる場合があります。これは試料が検出コイルに近づいたためコイルへの負荷が大きいからです。高感度肉薄NMR試料管の場合は、専用のシムファイルを用意しないと、分解能を大きく損します。シムはとくに高次の項を念入りに調整します。裾の盛り上がりが格段に改善されるはずです。

高感度肉薄NMRサンプルチューブ

●U.S Patent No.5,573,567
 日 本 特 許 第3347824号

図に示すスペクトルは20mMのSucroseをD2Oに溶かし、298Kでプルッカー社のAMX-600を使ってsingle scanで測定した結果です。肉薄高感度NMR試料管の方が、ピーク強度が約25%上昇しています。この結果から(3)の分解能の向上効果がかなり効いています。谷の深さはほとんど変わらないので、多分裾の盛り上がり部分の改善によるものでしょう。

高感度肉薄NMRサンプルチューブ
高感度肉薄NMRサンプルチューブ

容量比較(液高30mm時)

外径(φ)肉薄タイプ標準タイプ
5mm518uL410uL
8mm1,347uL1,118uL
10mm2,109uL18,24uL